男の城として、書斎を挙げる人が多いそうですが、作家や著述業に携わる人でなくとも、歳月がたてば蔵書は相当な量になると思います。書斎や子供部屋など、家中の本を集めてみると、グランドピアノくらいの重さになってしまうこともありうることです。また、絵画や骨董品などのコレクションも、重さでいえば本の比ではありません。それだけに、床の負荷荷重の対策は、住まいを建てる前から考慮しておきたいものです。
ウインテックハウスの床構造は、厳選された材料をふんだんに使った密度の濃い構造が特徴です。床面の負荷荷重耐力を大幅に高めるために根太材を406mmピッチで使用し、その上に厚さ28mmの構造用床合板を敷き、さらに19mmのオークフローリングを重ねて、床厚計47mmの剛床構造のプラットフォームを構成し、標準を超える堅牢性と安全性を実現しています。
求めることができる最高の素材を駆使したウインテックハウスのハイグレード構法技術です 。
ツーバイフォー工法は、日本の在来工法とはまったく異なる建築工法です。その違いは、在来工法が建物の重さを柱や梁によって支えるのに対し、ツーバイフォー工法では構造用製材でつくったパネルで床・壁・天井を構成して建物を支えています。つまり在来工法は「線」によって、ツーバイフォー工法は「面」によって構造を支えています。
ツーバイフォー工法の大きな特徴は、阪神・淡路大震災で証明されたその優れた耐震性と耐久性にあります。家全体を床・壁・天井・屋根の6面体で支えるボックス構造により、外部からの力を一点集中することなく、6つの面で力を吸収、分散させます。さらに気密性、断熱性、耐火性に優れています。
また、ツーバイフォー工法は日本の在来軸組工法の約1.8倍以上の材木を使います。さらに、輸入ツーバイフォー工法と日本のツーバイフォー工法には大きな違いがあります。北米のツーバイフォーはスタッド(間柱)の間隔がフィートインチモジュール(406mmピッチ)であるのに対し、日本は尺モジュール(455mmピッチ)です。
壁下地材の構造用合板も1枚当たりの面積が大きくなり連結部が少ない分強度も増します。日本のツーバイフォー工法は尺モジュールですから、外壁下地合板も1枚あたりの面積は小さくなります。
本来の輸入ツーバイフォー工法は4本のスタッド(間柱)に1枚の構造用合板を貼りますが、日本のツーバイフォーは1枚の合板に3本のスタッド(間柱)です。合板の厚さも輸入住宅では、12.5mmのものを使用しますが、日本の平均的なツーバイフォーは、9mmのものを使用しています。そのために50%ほど多くの構造材を使用しています。これが輸入ツーバイフォー住宅の耐震性のもうひとつの理由です。
ウインテックハウスは、これらの本格的なフィートモジュール(406mmピッチ)を採用しています。
ベタ基礎構造を標準採用
基礎の構造は、比較的地盤の良いところでは鉄筋コンクリート(RC)布基礎が多く用いられます。逆に地盤が弱くなると、RCべた基礎や杭基礎などになります。また、地盤とは別に建物の重さによっても基礎は変わります。木造軸組工法に比べて、荷重の重いツーバイフォー工法やプレハブ工法などは、地盤の良いところでもRCベタ基礎が一般的です。このベタ基礎構造の大きなメリットは、床面全体の支持力で建物を支えるため、荷重が分散し、偏った地盤の不同沈下が起こりにくく、建物の損傷を防止します。ベース部分は直径10mmの鉄筋を20cm間隔で使用します。また、防湿シートの貼り込みで地面からの湿気をシャットアウトします。土壌に防腐・防蟻剤を施し、コンクリートを打ち固めて基礎が出来上がります。